いよいよ花粉症シーズンですね。今年の花粉症は昨年よりも多い予想です。奈良県では昨年度の1.2~1.9倍となる見込みです。
さて今年の花粉症ですが、今テレビでも報道されている中国からの大気汚染物質PM2.5や黄砂の影響によってさらなる症状悪化が注目されています。
黄砂やPM2.5の飛散量は中国と比べ少ないものの、日本に飛散してくるときには非常に細かい粒子となっています。そのため目や鼻への影響だけにとどまらず、気管支や肺まで到達し、気管支炎や喘息など下気道の炎症を引き起こす可能性があります。アレルギー性鼻炎やアトピー、喘息など原疾患を有している患者さんは特に重症化する可能性が懸念されます。
花粉や黄砂、PM2.5の飛散量が多い日には遮断性の高いマスクをするなど自己管理が必要となりそうですね。
また花粉症は初期から治療をスタートすることで花粉飛散ピーク時の症状憎悪を抑制することが証明されています。眠気の少ない内服薬も発売されていて1日1回、2回など選択肢も様々です。当院では比較的眠気の少ない抗ヒスタミン薬(商品名ザイザルなど)や点鼻薬・点眼薬、漢方薬などを使用しています。症状と患者さんの希望に合わせた薬剤を選択致します。ご相談下さい。