〒631-0062 奈良県奈良市帝塚山1丁目1-33 TEL:0742-41-8833(往診可)

文字のサイズ変更はこちら文字のサイズを【小】に変更文字のサイズを【中】に戻す文字のサイズを【大】に変更


「たちくらみ」と「めまい」2

「たちくらみ」と「めまい」2 (2012年10月14日 日 17:53)|病気|

高齢の方は、相当な率で『めまい』や『ふらつき』を自覚されています。これには理由が有ります。

 

動脈硬化により動脈の柔らかさが低下し、収縮期に血管自体が伸びて(輪ゴムがビヨーンと伸びるイメージ)血液をプールし拡張期に末梢へと送り出す機能が低下して、拡張期血圧が低下し、収縮期血圧が上昇します。ちなみに、高齢者の高血圧の特徴である収縮期圧高値はこのためと考えられています。

 

また、血管の緩衝作用の低下や、総末梢血管抵抗の増加、圧受容体の障害などによって血圧の恒常性を保つ事が難しくなっています。もう少し砕けて言いますと、血液そのものが減る上に、血管が硬く、血圧の変化を感じ取り調整する機能が低下しているのです、高齢の方ですと。

 

このため、いわゆる脳貧血の様な状態に陥りやすい状態にある事が『めまい』や『ふらつき』の一つの原因になっていると考えられます。特に寒い時期にこのような症状は顕著に出現しやすくなります。これに加えて入浴に際しては、寒い脱衣所と、暖かい浴室との温度差で血圧が大きく変動して血管系の事故、特に脳卒中を起こしやすいという事実も有ります。実際、入浴中に亡くなる高齢者は大変多いのです。

 

寒暖の差は少なくする・入浴はぬるめのお湯に短時間で済ませる・家族の見守り、これらがが重要です。



 
ページトップへ
敷地内禁煙 院内での携帯電話禁止
〒631-0062 奈良県奈良市帝塚山1丁目1-33
TEL:0742-41-8833(往診可)  FAX:0742-49-5203
Copyright © Tezukayama clinic All Rights Reserved.